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『足柄山の金太郎』の”Whisky” 日誌

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2005年 06月 08日 ( 1 )


2005年 06月 08日

『樽開け』と『シングルカスク』販売の願い

 4月14日の「マイブレンドウイスキーづくり」で決定したレシピに沿って、サントリーさんの方で樽に詰めていただいた、早い話がマリッジしていただいたものを樽開けする日がやってきた。

 11月25日に再び白州蒸留所へやって来た。この日は、次男と来た。今度は、工場長との約束を守るべく、歩いて行くようなことはしなかった。

 予め、応接室へ伺うように説明を受けていた。応接室へ入った時、隅にあるカスク(樽)に目が行った。ほどなく工場長がおいでになった。私は、尋ねた。「あの隅にあるカスクには、ウイスキーが入っているのでしょうか?」と。すると、ここの蒸留所が誕生した時のものが入っている旨の話が返ってきた。同席された技師長がバリンチ(大きなスポイトのようなもの)でカスクの中から液体を抜き取り、テイスティンググラスへ入れた。それを私の前に置いた。飲ましていただけるのだ。私は、息子に香りを嗅がせた。彼は、「干しぶどうの匂い、松葉を焼いた匂い、・・・」と自分の頭に浮かんだ香りを言い始めた。言い終わってから、私もテイスティンググラスに鼻を突っ込み嗅いだ。はっきり言って、美味しい匂いなのだ。この瞬間、私のサントリーさんに対する意識が大きく変化した。なんて、素晴らしいウイスキーをお持ちなんだろう、と。私は、「これを世に出して下さい。売れますよ。お願いします。」と懇願した。が、工場長に、「売るほどの量がありません。」とかわされてしまった。未だ、この当時、サントリーさんが、シングルカスクを販売するということを会社の方針としてはなかったのであろう。が、おそらくは、一部では、シングルカスクを世に出そう、と言う企画は練られ始めていたのではないかと推測できる。なぜならば、それが、2002年よりインターネット限定販売により現実のものとなったからである。でなければ、企画して直ぐにはできない性質のものだからである。

 ほぼ半年振りに縁あってグループの仲間とのおしゃべりに花が咲いた。半年間貯蔵されていた倉庫へ案内していただき、樽を確認した。
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 樽開け式というセレモニーにふさわしい赤い敷物の上に樽が並べられ、それぞれの樽の前に各グループでつけた名のプレートが置かれていた。それぞれのグループの人たちが自分たちの樽の前に集まった。ポプラで出来た樽栓を開け、会社の方が、バリンチで中のウイスキーを抜き取り、テイスティンググラスへ注いだ。香りを嗅ぐ。下で味わい、確かめる。至福の時だ。
そのうち、各自が樽の脇で記念写真を撮ってもらう。みな、幸せ一杯だ。
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 出来たウイスキーは、瓶詰めされ、化粧を施し、一月以内に到着した。2本着た。
未だに、開ける勇気がなく、押入れに入ったまんまだ。でも撮影のため出してみた。器量は良さそうだ。何しろ衣装が良いからね。中身だってきっと良いさ。

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(貯蔵されていた倉庫、その倉庫のどの位置に樽が保管されていたか、ウイスキーの名前、名前が決定した日(ブレンド体験日)など細かに記録が印刷されている。超限定非売品。感動!)

 懇親会の席で、しつこくも「シングルカスクを出していただけませんか」と再びおねだりした。
返ってきた返事は、同じだった。が、私は、サントリーさんに対し、これ以後「シングルカスク」が出されると言うニュースを耳にするまで、関係者の方へ懇願し続けた。(何しろ160万樽もあれば、素晴らしいものが沢山あるであろうから、ウイスキーの根っことして、品質の高さとして、世に出して欲しいとの切なる願いとなって行った)

by kintokijp | 2005-06-08 23:37 | ウイスキー | Trackback | Comments(0)