『足柄山の金太郎』の”Whisky” 日誌

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2009年 03月 20日

『 ある洋酒造りのひとこま 』


『 ある洋酒造りのひとこま 』  : 関根彰 (たる出版)この本は、出版されてより早や5年が経とうとしています。 私が購入してよりも、既に4年以上は経過しています。 
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先日、改めて読んでみました。

著者は、大黒葡萄酒㈱、その後のオーシャン、さらに後のメルシャンとなった会社に勤務された技術者でいらしゃいます。 いわゆる現場の方の手になる本です。 この著者のウイスキーとの出会い、そして、手探りの状況下での苦労されたウイスキー造りの思い出の記録です。

文章は、著者が、昭和21年に旧制農業大学予科に入学したところから始まっています。 そして、著者が、醸造試験所で、その後関わってイクウイスキーとの興味ある出会いについて書いています。 さらに、この醸造試験所の山田先生との出会いが、メルシャンに身を置くことになったのです。そのメルシャンがウイスキー製造を始めることとなり、その時にまさに関わることとなったわけです。すなわち、著者は、メルシャンのウイスキー造りの生き証人でもあるわけです。 その当時のウイスキー造りの手探りの状況を生々しく語っているのです。 このことは、ウイスキー愛好家ならば、大変興味深い部分ではないでしょうか。

メルシャンが目指していたもの、メルシャンのこだわりのような部分にも、筆が入っていたならば、もっと興味深いものとなったのではないかと思います。 が、それらは、ひょっとしたら、現在だったら、どう言うことの無い部分でも、技術者が持つ特有の秘密に触れうる所となりかねないと言う思いが著者には、あったのかもしれません。 そのためにお書きにならなかったのではなかろうかと、推測しました。

ともあれ、現場の元第一線で活躍された方の手になる貴重なウイスキー製造の記録の一つであります。
ちなみに、この本は、著者が関わった、ワインについても併せて書かれていますことを付け加えておきます。

ご興味のある方は、お求めになられ、お読みになっては如何でしょうか。
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by kintokijp | 2009-03-20 14:04 | 本 及び 印刷物 | Trackback | Comments(0)
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