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『足柄山の金太郎』の”Whisky” 日誌

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2007年 03月 26日

『ウイスキーマガジン・ライブ 2007』 その1

少し古くなってしまったが、 2月18日(日)に東京国際展示場で行われた  『ウイスキーマガジン・ライブ 2007』  での参加させてもらったセミナーの模様を述べてみたい。

MC1 タリスカー蒸溜所 「スカイ島唯一の蒸溜所 『タリスカー』 -新たな魅力を探る旅」 にまず参加した。

 茂木さんのバグパイプによるスカイ島由来の曲の演奏から始まった。
その後、現ラガヴーリン蒸溜所長、昨年までタリスカー蒸溜所長を勤められたグラハム・ロージ氏による講演である。
『ウイスキーマガジン・ライブ 2007』 その1_d0041872_1313353.jpg

 ロージー氏が本日着用しているスコットランドの民族衣装についての説明があり、続いてタリスカー蒸溜所の地理的な説明。
 テイスティングに先立ち、チューリップグラスを使用する上でのテイスティングの方法の説明がなされる。この後、モルトウイスキーの製造から貯蔵までの概略的な説明。以上のように、ここまでは、スコッチシングルモルトの入門編であるが、製造所長直々の説明なので、ウイスキーに関心を持っている方でも興味を持って聞かれたに違いない。

 この後、いよいよタリスカー蒸溜所についての説明。すなわち、蒸溜釜、そして独特の蒸溜釜の上部のネックによってこの特徴あるタリスカーシングルモルトが出来るのだと説明された。

 やっと、参加者のお楽しみのテイスティングに入る。熟成の若いものから順に解説をしていただきながらテイスティングする。
『ウイスキーマガジン・ライブ 2007』 その1_d0041872_13134763.jpg


1.ニューメイク(未貯蔵酒)
ピーティで、塩の香りを持ち、ちょうど火(ファイアリ)のような感じを持ったものである。

2.タリスカー3年 68%
英国でウイスキーと呼ぶことができるものとして、3年を選択したとのこと。 ニューメイクの火のような感じが少し穏やかになっている。 加水すると、ピーティさが出る。

3.タリスカー10年 製品 45.8%
アメリカンオークとヨーロピアンオークの樽で熟成されたものをそれぞれバッティングしたもので、バランスが良い。トフィーのような甘い感じ。味は、甘く丸みを帯びている。45.8%が、ベストバランス。長いフィニッシュ。

4.タリスカー18年 製品 45.8%
ピーティで、胡椒のような刺激があるが、芳醇で滑らか。フルボディー。

5.タリスカー25年 製品 57.2%
カスクストレングス。色合いは、18年とほとんど変わらない。18年と比べると、一層スムーズで、丸みがあり、甘みを感じる。加水するとリキュールのような滑らかな舌触り。余韻が長い。

全てに共通するのは、胡椒ぽっさ。
ウイスキーのテイスティングは、自分の言葉で表現して欲しい、との言葉で締めくくられた。

当たり前かもしれないが、熟成が長くなれば長くなるほど、美味い。個人的には、懐具合との兼ね合いで、18年がベスト、と感じた。確か、タリスカー18年は、2006年のIWSCでの最優秀賞を受賞されたウイスキーだ。私ごときが言うのもおこがましいが、素晴らしいウイスキーだ。

by kintokijp | 2007-03-26 13:15 | イベント


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