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『足柄山の金太郎』の”Whisky” 日誌

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2006年 05月 25日

スコ文研主催の「白州蒸留所日帰りツアー」:その2

 以前にもお話させていただいたと思うが、サントリーさんの 『樽』材 に対する 「こだわり」 は、大変なものがある。

 この日は、その中でも シェリーカスク の「こだわり」について遠路はるばる山崎蒸溜所から来られたブレンダー室の福与部長さんより貴重な勉強をさせていただいた。

 『樽』材に対するこだわり、そのことを体現するために前回写真を掲載させていただいたように8つもの素晴らしいサンプルを提供していただいた。

 開口一番 「シェリー樽は、スパニッシュオークであることが、大切なのです」 と。 つまり、アメリカンオークには、無い個性がある、と言われた。

 先ず、 「アメリカンオーク」 と 「スパニッシュオーク」 との違いを私たちに感じてもらうために、同じような条件で熟成させたウイスキーをテイスティングさせてもらった。

 すなわち、サンプルは、1989年蒸溜のものを一方は、 「アメリカンオーク」 の樽で、もう一方は、 「スパニシュオーク」 の樽で熟成させたものであった。もうす少し説明すると、その 「アメリカンオーク」 の樽も 「スパニッシュオーク」 の樽もそれぞれ3年以上シェリー酒を入れてシーズニングさせた上で、ニューポットを入れ熟成させたものをいただいたのである。

 結果、写真のように 「アメリカンオーク」 のものは、色が薄いのに比べ、 「シュパニッシュオーク」 のものは、色が濃い(タンニンの濃度の違い)のがお判りいただけよう。 さらに、香りとなると、我々が、シェリーっぽい、と思える香りを感じるのは、 「スパニッシュオーク」 で熟成させたものなのであった。すなわち、レーズン様の、紹興酒っぽい香りがするのであった。このような香りは、 「アメリカンオーク」 のものからは、感じられないのであった。
スコ文研主催の「白州蒸留所日帰りツアー」:その2_d0041872_1823507.jpg


つづく

by kintokijp | 2006-05-25 18:25 | イベント


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