人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『足柄山の金太郎』の”Whisky” 日誌

whiskies.exblog.jp
ブログトップ
2005年 12月 04日

『シングルカスク仙台宮城峡1989』を開ける

 本日(12月4日)、ニッカさんの『シングルカスク仙台宮城峡1989』を開封した。昨日、国産ウイスキーのブレンドのものが一本空いたので、補充の意味もあり開けた。
(ちなみにこのウイスキーは、お店では売られていません。ニッカさんのホームページのみでの販売です。そして、このロットが終了すれば、つぎのロットが出てきます。ですから、そう言う意味では、世界中で百数十本とか、二百数十本とかの量だけなのです。)

・蒸留:1989年11月25日
・瓶詰:2003年 5月 6日
・アルコール度数:54.6%
・総数量:150本
・樽番号:43430
・樽:活性樽250L
 (活性樽=ウイスキーが入っていた樽が樽払いで空き、その樽を再び使用 するために木の持っている性質を引き出すために樽の内面をチャー〔焼く〕した樽のこと)

 宮城峡特有の柔らかさというか、優しさを感ずるが、何と言ってもカスクだから力強い。私には、バニラを感じ、リンゴのフレーバーを感じた。程よいピーティーさもある。シングルモルトの仙台や宮城峡に感ずる、ドロップのような甘い香りを感じない。
 加水すると(約20%ほどか)、濁りがでたが、これは、いわゆるウイスキーのうまみが出ている証拠。そして、香りが開いた。はっきりとリンゴのような感じを受けた。梨の香りも出てきたのが判る。ある種の爽やかさ、これは、蒸留所の周辺部は、山なので森林の影響を受けているのではないかと思う。いわゆる森にいるような爽やかな感じ。とにかくおいしい。味も、果物に針葉樹の苦味を混ぜたような感じかな、と言ったところか。飲みやすさと言う点では、仙台12年などの方が、調整されているからはるかに飲みやすい(あたりめ~か?)。
 でも、これが、ニッカさんの宮城峡のウイスキーの根幹の中の一つなのである。多分、早く無くなることが予想される。暖かさも感ずる。加水の加減が難しい!!先ほど飲んだ時よりも苦味を感ずる。
『シングルカスク仙台宮城峡1989』を開ける_d0041872_20192321.jpg

今、再び飲みながら書き直している。確かに、苦味も感じた。

by kintokijp | 2005-12-04 20:22 | ウイスキー


<< 美味い!『塩辛茶漬け』      本日”Whisky Magaz... >>