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『足柄山の金太郎』の”Whisky” 日誌

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2005年 09月 10日

『SMWS認定コード116と124のテイスティング会』報告その1

 今日(9月10日)、SMWS(ソサイティー)の認定コードNo.116とNo.124のテイスティング会が、ニッカさんのブレンダーズBarにて、14:00から開催された。SMWSの日本支部が、ニッカさんのBarをお借りして、開いたイベントである。

 私にとっても、久しぶりの東京行きで、久しぶりのBar訪問となった。何人かの私のウイスキーの先生たちにも久しぶりに会った。遠くは、愛知県の豊田から来られた友人とも旧交をあたためさせてもらった。竹鶴相談役とも久しぶりに挨拶させていただいた。他に、ニッカさんからは、ブレンダー室から佐藤先生、杉本先生、久光先生がおみえになった。その他、アサヒビールさんの企画からも多数応援に来られた。メーカーさんの意気込みを改めて感じた素晴らしいイベントであった。
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会員は、このコードNo.116あるいは、No.124を耳にしても、どこの蒸留所のものかは、判るのである。そう、No.116は、日本の蒸留所が、SMWSに初めて認定されたニッカさんの余市蒸留所であり、No.124とは、宮城峡蒸留所なのである。

 会場には、40人も入っただろうか?熱気でムンムンである。

 SMWSの元木さんの挨拶で始まった。その後、竹鶴相談役、杉本先生が宮城峡蒸留所から生まれるウイスキーの特徴を、そして、佐藤先生が余市蒸留所のウイスキーの特徴を話された。

 今日のテイスティングは、次の通りである。(今回の116と124は、この夏SMWSから出たものである)
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               香りをみなさんにお伝えできないのが、残念!!

『SMWS認定コード116と124のテイスティング会』報告その1_d0041872_21534574.jpg

・116.5 (熟成年数18年、50.5%)ヘビーピート20ppmくらいだとか。ベーコンが目の前にあるような感じ。土の香り、海の塩の感じ。オレンジを思い出させるような感じも。

・116.6 (熟成年数18年、54.1%)ヘビーピート116.5と似たような感じ。

・116.7 (熟成年数15年、61.8%)いわゆる新樽で寝かせたもの。ライトピートタイプだそうである。がどっしりとした感じ。フィニシュは、クリーミーな感じ。私的には、これが余市の感じ。

余市のウイスキーの比較として、26.35 クライネリッシュ(熟成年数21年、56.7%)

・124.1 (熟成年数17年、59.4%)樽詰めした時は、65%だったそうである。甘いバニラ様。リンゴ,梨、イチゴを彷彿させるような果物の香り。124.2よりよりフルーティーであった。

・124.2 (熟成年数16年、59.3%)バニラ様、アーモンド様、いわゆるナッティーな感じ。これは、杉本先生曰く、樽から来ている香りだとのこと。私自身は、このカスクの方が、「シングルモルト宮城峡」を彷彿させる感じを受けた。

124.1と124.2とでは、使用した酵母が異なっている、とのことである。
宮城峡蒸留所のウイスキーの比較として、22.14 グレンキンチー(熟成年数17年、59.6%)

 以上ご覧になって、お判りかと思うが、主催者は、余市のものをスコッチの「ハイランド」のものから持ってきて、比較とした。一方、宮城峡のもは、「ローランド」のものを持ってきた。
すなわち、常々ニッカさんが、おしゃっている「ハイランド」タイプ、と「ローランド」タイプのものを
比較させた、という趣向である。

 とにかく、海外で、日本の蒸留所は、単一蒸留所で、多様な作り分けをしているのだ、ということをこれらのカスクで知っていただきたいと思うのは、私だけでないと思う。

 ちなみに、どれも美味かった。クライネリッシュも美味かった。グレンキンチーは、オフィッシャルのものは、シングルモルトであるが、それと比較したら、シングルモルトの方が、重たい感じ。
でも、シリアルな香りは、同じ感じだった。

 これらをテイスティングしている楽しく貴重な時間は、瞬く間に過ぎてしまった。

by kintokijp | 2005-09-10 21:17 | イベント


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