これまた、小田原の 松坂屋本店 さんの美味なる お茶席のお菓子、 『 北条玄庵 』 です。
見た目には、丸い 金つば のよう。 あるいは、羊羹 にグラニュー糖が掛ったようなもの・・・。
私は、これが、大好きです。
北条早雲の三番目の息子であるのが、 北条玄庵 です。 その玄庵は、武芸、その他諸芸に優れ、茶人でもあったようです。 そぅ言う 玄庵 の名にちなみ 創作したお菓子が、この 『 北条玄庵 』 なのだそうです。 きっと、創作された方が、北条玄庵 がお気に入りだったのでしょうか。
大粒の大納言小豆をたっぷりと使っています。 金つばのような餡を台にし、その中へ牛肥もちを閉じ込めてあるような感じです。 そして、お化粧に周りにグラニュー糖が白く輝いている、と言う感じのお菓子です。
充分に煮込まれた大粒の大納言小豆は、上品な甘みです。 大納言小豆には、寒天も一緒に煮込まれているようです。小豆と餡とが寒天でつながっているような、そんな食感です。 ですから、まんじゅうの餡を食べているような食感ではありません。 中に牛肥もちのもちもち感と上品な甘みが微妙に絡み合います。 この食感も楽しいです。
とにかく、寒天特有のプリッ、サクッ感に大粒の小豆がうまく絡み合った食感が、特長でしょうか。 これが、この 『 北条玄庵 』 のたまらない魅力ですね。 美味いです。
作った職人さんに感謝です。 ありがとう。